つれづれ帳

もそもそとしたあれこれ

2021-01-01から1年間の記事一覧

今日は無題

好きなジャンルなはずなのにいまいち乗り切れなかった『となりの妖怪さん』が終わるのだけど、ここにきて家父長イデオロギーを含む素朴な保守的なものにスピリチュアルが乗っているから、という風に納得したのでした。 百合ちゃんと父親の決着と、比較で出し…

「TOVE/トーベ」が哲学的だった話

「女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分ひとりの部屋を持たねばならない」 冒頭、トーベが家から飛び出しアトリエを構えたとき思い浮かんだのは、ヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』のこの有名な一文だった。トーベが心から湧き上がるものを作…

「好き」の話の続き

前回のすぎやまこういちの話と繋がるのだけど、敬意や憧れ、崇拝が混ざり合った「好き」という感情は、なにかあってもなかなか消えるものではない。 吉村由美の『麒麟館グラフティ』というマンガは、DVと女性の自立、支え合いという横軸のもと、「好き」とい…

追悼の話

わが家は親が率先してファミコンを手に入れてくるガジェッド好きで、一方子供のころの私は「あれがしたい」「これがほしい」という欲求が希薄だったから、ファミコンはあってもソフトは父が適当に見繕ったものや近所からのお下がりが多かった気がする。クリ…

つれづれといきなりに

ある友人がいる。雑誌編集記者として経験を積んで、いまは企業の広報誌を作っているプロだ。 彼女と、あるアーティストのBBSの大規模オフ会で知り合ったのはもう20年(!)も前になるのだけど、その間に疎遠になったりまた偶然にばったり会ったりして、つまり…