つれづれ帳

もそもそとしたあれこれ

今日は無題

好きなジャンルなはずなのにいまいち乗り切れなかった『となりの妖怪さん』が終わるのだけど、ここにきて家父長イデオロギーを含む素朴な保守的なものにスピリチュアルが乗っているから、という風に納得したのでした。

百合ちゃんと父親の決着と、比較で出してしまうけど『作りたい女と食べたい女』の春日さんと家族の距離を見ると、百合ちゃんの方がより現実的であり同時にしみじみとした閉塞感と家父長イデオロギーの受容に彩られているかがよく分かるというか。あるいはあの世界でも日中戦争があった=侵略戦争があったという描写があるけど、それがノスタルジーとしてしか機能していないように見えるとか。

スピリチュアルのほうはジャンル的に相性がいいし、うん。

でも、そういうスピリチュアルで保守的なイデオロギーを読んで安心する層には優しい作品だし、それが悪いわけではもちろんないし、ただ私に全く合わなかった理由がようやく分かったという正しい意味での日記です。